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9.11 ポール・オースター [what is it?]

今日は大森で仕事があったので、帰り道、大森駅ビル、アトレの本屋へ立ち寄った。

うちの近所(中野)にある「あおい書店」で、最近、作家のポール・オースターの文庫本(新潮文庫)を探したところ、一冊もなかった。あおい書店は比較的大きい店である。オースターの新潮文庫版は数冊でている。けれども一冊もない、ということで、私は非常に驚いた。

大森のアトレ、ブックファーストには、新潮文庫が数冊あり、そのうちの一番新しい著作「トゥルー・ストーリーズ」を購入した。

そこには2001年9月11日、午後4時に彼が記録した「覚え書き」が掲載されている。

オースターの14歳になる娘は、この日からハイスクールに通い始めた。ブルックリンからマンハッタンの地下鉄で。
彼は、惨劇の街を歩き、テレビを見、窓の外の煙を見ながら、考える。

以下、抜粋(新潮文庫、p.323)。

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こうしたことが起きうることを、私たちはみんな知っていた。
その可能性を何年も前から話していた。
でも悲劇が実際に起きてみると、
それは誰が想像していたよりもずっと悲惨だ。
アメリカ本土が最後に外国に攻撃されたのは1812年である。
今日起きたことは前代未聞だ。
この襲撃から生じる波紋は、さぞ恐ろしいものになるにちがいない。
さらなる暴力、さらなる死、すべての人にとってのさらなる苦痛。
こうしてついに、21世紀がはじまる。
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彼が覚え書きを記してから、約7年が経った。彼の予見したように、すべての人にとっての苦痛はより大きくなったように、私は思う。

しかし、その苦痛を、私は、充分には感じていなかったのではないかと、最近強く思う。
このブログを通じて、私はこれから少しづつ、私たちの痛みについて、考えていきたい。




トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫 オ 9-10)

トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫 オ 9-10)

  • 作者: ポール・オースター
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 文庫



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